統合失調症を寛解と診断された件

どうも、精神病をよく考える・統合失調症ブロガーのがじゃまるです。今回のブログは統合失調症を寛解と診断された記事になります。

私は現在35才病歴19年の男性の統合失調症患者です。今回はこの19年間の闘病生活の中で初めて医師に「寛解している」と診断された体験談をご紹介します。

初めに注意事項としましては、あくまで今回は個人の体験談であり、具体的な寛解の仕方ではありません。なので個人のケースにより寛解は違うことをご理解ください。

寛解について日ごろから思っていたこと

私は高校生の時に統合失調症になり今では病歴19年になります。

発症当時は幻覚や妄想がとても激しいでしたが発症直後の3回の入院でかなり症状は良くなりました。今現在は長い回復期の途中で「早く寛解しないかなー」と待ちわびている毎日であります。数年前の資料になりますが私の病歴です↓

私は高校も卒業し大学に進学して、就職までしましたがそれでも担当医は口をそろえて寛解に関して何も言いませんでした。

そう言えば普段、担当医の先生って寛解に関して何か言ったりしませんよね。

私は単刀直入に聞いたんですよね。

がじゃ
先生?僕、もう病気は寛解しているんですか?
普段の主治医
んー。まだだねー。

まぁ当時は寛解したら体が楽になって体調も良くて仕事もなんでもできるだろ!って思ってたんで「まぁまだ寛解はしてないよな」ぐらいに感じていたんですよ。

ある日を境に突然、寛解を宣言された

それが、ある日以来医師に寛解を告げられたんです。

それは、何かと言うと

 

 

 

 

 

精神科病棟入院。

ってのもこの入院は急性期から10年以上経って療養のために入院した時の話です。

その時、担当医に病歴を全て話して診断してもらったんです。

というのも僕はセカンドオピニオン的に医師に判断してもらったんですよね。

入院時の主治医
これねー。君、どう考えても寛解してるよ。
がじゃ
え、マジで。
入院時の主治医
いや、どう考えても寛解だよ。

というのも、入院時の医師いわく、寛解というのはある程度、統合失調症の症状が残っていても社会生活が無理なく送れる状態とのこと。私の場合は話を聞く限り大きなストレスがかかると陽性症状や陰性症状がふわっと再燃するらしいです。

確かに今まで闘病生活で人間関係やイライラした時にものすごく体調が悪くなったり緊張するシーンでふっと妄想が湧いたような気がする…。

寛解ってものすごいフワフワしたものなの?

そんなら、なんで私の主治医は寛解しているって言わなかったの?って話なんですが、入院時の医師曰く

「寛解したかどうかはあまり日常生活に関係ない。再燃することも考えると言わない医師も多い」

確かに、自分が寛解していますって言われて全く治っている実感ないし、日常生活でまた大きなストレスがかかれば幻覚や妄想が来ることを考えたら確かに寛解って診断されて「だから何?」って感じだよね。

結局、この病気で大切なことは

だからこの件以来、僕は寛解についてあまり強く思うことはなくなりましたね。

大切なことは寛解したかどうかではなくて、日常生活の機能が回復してきて結果的にそれは寛解とみなされたかどうかなんだなって。

だから薬の副作用や倦怠感は残っているしある程度症状も残るはずだなと。

「統合失調症早く寛解しないかなー」ってのはゴールが見えてない状態で闇雲にマラソンしているからキツイのであって、日常生活が送れるようになることがゴールなんだなってある意味スッキリしました。

それは、私の普段の主治医のように寛解したことをあえて言わない医師もいるし、入院した時の医師みたいにはっきり言う医師もいることから考えると「寛解したかどうか」はあまり治療とは深く関係ないんじゃないかなって僕は解釈しました。

私の寛解に関する体験談は以上です。あまりにもふわっとしている統合失調症の寛解について患者自ら意見を述べる事はかなり少ないと思うので今回は記事にさせてもらいました。

あなたがどのような症状でどのような辛さがあるか私にはわかりませんが、少しでも今より症状が和らぐことを願います。

この記事のライター <<がじゃまる>>

≪がじゃらぼ≫の執筆・運営をしている、WEBライターの”がじゃまる”と申します。高校時代に両親や友達との葛藤で統合失調症を発症。16歳の春にストレートで隔離室へ。紆余曲折を経て病気を抱えながら大学へなんとか入学・卒業。抑うつと希死念慮を抱えながら商社での一般企業オープン雇用(2014.11~)と結婚(2015.7~)をもとに、精神疾患の悩みや共感をお伝えしてます。

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