とにかく眠かった精神科退院後の高校生活

1.精神科を退院して高校に復帰した

1.退院の正直な理由

僕の初めての入院生活は7ヶ月におよびました。僕が退院できた理由、おそらくですが留年が決定的になったことだと僕は少し思ってます。まだ間に合うという段階では早く退院したいと医者に懇願していました。

しかし、半年以上入院で学校を休んでしまったら留年は確定です。その時期には僕は諦めがつきました。その状態か何かはわかりませんが安定したと判断されたのでしょうか。僕としても複雑な気持ちでした。退院後は体力作りの為にジム通いと夜の散歩をしてました。

がじゃ
留年してうまくやっていけるか
そんな不安を持ちながら。

2.入院で留年したけど…

留年をして、学校に復帰しましたが不安もありながら何人か友人もできて勉強にも専念できました。一学期はそれでも基本一人だったかな。そんな中で家族が家にいることはとても安心しました。両親が気を使ってくれたのか、親戚の叔母と従兄弟の兄さんも一緒に住んでもらいました。どんなに辛く寂しくても家に帰れば家族がいると思うと安心できました。でも、とにかく眠かった朝起きるのがきつくて授業中も眠たい。おまけに勉強もハードだったのできつかった。

勉強に専念した僕は次第に朝に起きられなくなりました。夜に寝て、朝学校に行きたいのだけど起きれない。すると、通っていた精神科で入院が言い渡されました。それも診察に行った当日に入院でした。病棟医長は必ず入院しなさいと。その時言われたのは「あなたの病気の段階で薬を変えないといけない。今はその時期だ」納得は行かなかったですが逃げ道はなかったでした。

がじゃ
ああ、また入院生活か、とその時は受け入れるしかないなぁ

2.2回目の入退院とその後の保健室登校

精神科への入院というものは慣れてしまえば対処がわかります暴れたら保護室の繰り返しです。その当時は飴とムチにしか見えませんでした。1ヶ月後、やってられないと思い任意入院なので退院の意志を伝えました。

そこで予想だにしてない展開がありました。「精神保健指定医の判断で医療措置入院に変更」そんなのアリなんかよ…。

まぁけど医師の判断では入院が必要な状況だったのでしょうね。その後、8月に退院が決まり学校に復帰しました。復帰した僕は授業に愕然としました。何も理解できないのです。当たり前です。進学校で半年休んだら授業の進度についていけるわけがありません。困った僕は、体調も優れないため保健室登校を選択しました。朝、親に車で送られて隠れるように学校の保健室へ。保健室では基本的に横になって眠りっぱなし思い出したようにお昼の弁当を食べて、少し早く下校。母親の車に乗り家に帰りました。虚しさと悲しさがだけが残る高校生活でした。

3.なんとか卒業にしてくれた恩師

それを卒業式まで続けました。しかし卒業式には出れませんでした。単位が足りなかったのです。体育や数学の残りの単位を取る為に担任の先生と体育をしたのを覚えてます。

また、当時とても親身にしてくれた先生方が面倒を見てくれました。僕の卒業に関して職員会議で問題になった時にその先生方が強く擁護してくれたとのことです。卒業を認めないという教師には腹が立ちましたが、僕も1年間ろくに学校に行ってないわけですから言い分としては何も言えないのが事実でした。

ただ、その時に強く肩を持ってくれた数名の恩師にただただありがとうございますとしか言葉がありません

がじゃ
恩師の先生方あの時は本当にありがとう。今での連絡とりあってます。

4.高校を卒業したということ

今考えるとあの時きつい思いをして卒業してよかったです。本当に辛い時期でした。しかしその高校を卒業した事実はその時の努力がないとできないことでした。

僕はそんな自分を誇りに思っています。同期と比較したら僕の大学はとても学歴とは言えないし、進路もみな優秀な企業などに行ってます。

しかし、苦労をしながらも卒業したのは事実です高校を中退してという進路もありました。その中で苦労しながら卒業したというのは僕の財産です。この当時僕を支えていたのは遠藤周作の「人生に無駄な時間などない」という言葉でした。この言葉を信じて僕は生き続けました。この入院生活も無駄ではないと信じるしか僕にはなかったのです。

ちょっと苦しい思い出話でしたが以上で精神科退院後の入院生活の話は終わりです。

この記事のライター <<がじゃまる>>

≪がじゃらぼ≫の執筆・運営をしている、WEBライターの”がじゃまる”と申します。高校時代に両親や友達との葛藤で統合失調症を発症。16歳の春にストレートで隔離室へ。紆余曲折を経て病気を抱えながら大学へなんとか入学・卒業。抑うつと希死念慮を抱えながら商社での一般企業オープン雇用(2014.11~)と結婚(2015.7~)をもとに、精神疾患の悩みや共感をお伝えしてます。

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