統合失調症の原因がわかったところでどうするの?

「統合失調症早く寛解しないかなー」

「なんで統合失調症になってしまったんだろう」

統合失調症になったみなさんはよく考えないでしょうか?

私は常にこればっかり考えている時期がありました。足についた枷のようにずっとこれを悩み考えていました。

そして…わかったのです。

がじゃ
「統合失調症の原因がわかったから、だから何やねん」

統合失調症という病気は発症のメカニズムはわからない

そもそも前提の話ですが精神疾患は多くが今の医学ではよく解明されていない病気なのです。脳内物質の異常分泌というのもあくまで仮説です。つまり、この病気は実は治すという考え方ではなく、進行をジワジワ止めるというのが治療の根本なのです。

では、統合失調症の寛解とはみなさんどういう状態だと思いますか?もしかして元気満タンフルパワーで体も順調な状態ダゼ!と思っていませんか?


そうなのです。寛解とはあくまで統合失調症の症状を持っていても社会生活を送れるという状態なのです。だから「早く寛解しないかなー」と考えている状態がもしかしたらあなたが理想とする回復と微妙にズレがあるかもしれないのです。

思春期の統合失調症は厳しい躾が多いのは確か

そして、私も当事者の一人なのですが思春期の統合失調症が親による厳しい躾を受けた人が多いことも確かなのです。

それ以外の発症も誰かにいじめられたとか上司のパワハワとか考えられることは確かなのです。

ただ、それは統計的に確かなだけで、自分の強い思い込みであるとしか言えません。

なぜならこの病気のメカニズムは確立されてないから。

だから私自身も親が異常に干渉して遊ぶことを許さずに支配的な時に体罰をする厳しい躾をしていたので親を恨む気持ちはとてもありました。今でも当然あります。

がじゃ
「あんな、育てられ方しなかったら今頃この病気にもならなかったのに…」

親に責任を追及しても病気は治らない

 

 

 

 

 

 

 

で、原因追及して何になんの?いや、マジで。

 

 

 

 

この人が原因だってわかって何になるのでしょうか。

恨みましょうか?

復讐しましょうか?

許せないと攻撃しましょうか?

で、何になるんでしょうか?

原因を追究して特定して何になるんでしょうか。

その相手を攻撃して謝らせたとしましょう。

それで、あなたの病気が治るのですか?

長年グツグツとマグマのように溜まったあなたの大きな怒りはそれで解消されるのでしょうか?

 

例えば原因になった人が死んでほしい!と願ってみましょう。

相手が死んであなたの怒りは収まるのでしょうか?

あなたの望む幸せは本当にそのような形なのでしょうか?

私は母が重い病気にかかりました。私も統合失調症になったので原因だと私が思っている母を恨む気持ちは未だに変わりません。しかし母がこの病気で死んだとしても私の怒りは特に変わらないことはわかっています。

この気持ちは自分で解放させるか自分が死ぬまで抱えないといけないのです。

怒りは病気の回復を最大に妨げている

あなたが症状に苦しんでいるひとつの理由はこの理不尽な病気になったことの落胆と絶望の原因に怒っていることが一理あると私は考えます。

人間にとって怒りの感情は体を緊張させあらゆる不調を生みます。

つまり、過去にこだわればこだわるほど落胆と怒りが沸き、さらに過去に固執する負のループにさまよってしますのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

がじゃ
今更、相手に優しくすればいいのか?

自分の未来は自分で切り開こう

がじゃ先生
答えは自分の人生を自分で切り開く。

今を生きるのです。

病気を受け入れて自分にできる最善の方法を考えて実行するのです。

あなたが理想とする生活は何ですか?

働いて結婚して子供が欲しい!というのであればその目標に向かって自らの手で進めばいいのです。そのためには働かなくちゃ、そして最愛の人を見つけよう!それでいいのです。自分はそんなの無理だと諦めたらそれまでなのです。働くといっても選択肢はあるはずです。もちろんそこには現実として出来ることと出来ないこともあります。出来ない現実が分かった時に理不尽だと文句を言うのか、受け入れて自分の出来ることをするのかは、それはあなたの考え方次第なのです。

ただ、忘れないでください。常に考えるべきは自分の幸せなのです。

あなたは自分の幸せに向かって進むべきなのです。

だから、過去に固執することは自分の幸せと真逆であり、原因がわかったとこで、「で、何なの?」ってことになるんです。

なんで統合失調症になったんだろう。原因は何だろうと悩んでいる方。ぜひ、そんなことではなく未来の自分のために今してあげられることをしてあげましょう。正直この病気はきついです。わけわからん妄想とかあるし気持ちは落ち込むし体は重いし。私自身が当事者なのでわかります。でも、それでも私たちは生きていかなくてはなりません。自分の未来を変えられるのは自分だけなのです。

どうか、みなさまが良き未来にたどり着けるよう願います。なので、みなさん一緒にこの病気と共に自分の未来を切り開きましょう。

この記事のライター <<がじゃまる>>

≪がじゃらぼ≫の執筆・運営をしている、WEBライターの”がじゃまる”と申します。高校時代に両親や友達との葛藤で統合失調症を発症。16歳の春にストレートで隔離室へ。紆余曲折を経て病気を抱えながら大学へなんとか入学・卒業。抑うつと希死念慮を抱えながら商社での一般企業オープン雇用(2014.11~)と結婚(2015.7~)をもとに、精神疾患の悩みや共感をお伝えしてます。

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